皇孫御誕生記念こども博覧会
この博覧会は、皇孫照宮成子内親王殿下の御誕生記念として開かれた。こども主体の博覧会は明治以降何回も開かれているが、東京と京都で開かれた今回は、それまでと比較して規模と内容において充実したものであった。東京では厳冬の上野公園で、1月から2月への会期であったが、幸い異例の温暖に恵まれて好評であった。会場のメインは皇孫ご誕生の記念館で、各皇族の子供時代に関するものとし、明治時代の風俗、教化史科、児童の芸術作品と童謡の変遷、遊戯運動器具の参考品。代表的な文具、玩具の現況。子供を主体とした東西・古今の名画を展示。古代から現代における各種人形の陳列などであった。このほか、百花繚乱の春のなかに東京市内の各玩具商が出展するおもちゃ館、御所を背景に三越、白木、松屋、松阪屋、高島屋の五大百貨店が研を競うきもの館、教育館、運動館、迷宮春の園、栄養館、母の家、こどもの部屋などが並び、主催の東京日日新聞社も特別出品をした。催し物は宝つり竜宮城、天体観測場、豆自動車競走のほか、おもちゃデー、音楽デー、お菓子デー、福豆デー、牛乳デー、ジャンボリーデーがあり、老若男女で大賑わいであった。
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