昭和夏季博覧会

管理コード:1165
開催日程:1927年07月15日(昭和2年)~1927年08月28日(昭和2年)
開催地:京都府
会場:岡崎公園第2勧業館
主催:京都博覧協会
入場者:105,328人
恒例で春に開催してきた博覧会であったが、大正天皇の崩御のため開催しなかった。京都という土地柄、美術工芸の振興は疎かにできず、崩御による京都の人心が萎縮に陥ってしまうのも、かえって大御心に反すると、博覧協会と京都美術協会が連合して開催した。夏季博覧会とは納涼博覧会と同義語で、会場には涼感ムードが溢れていた。会場は既に第1勧業館、商品陳列館などが美術館の敷地となり、取り払われた後で、岡崎公園第2勧業館のみとし、出品物は第1部を工芸品、工業品と機械器具、第2部を美術教育参考品としたが、会期が夏であり、社会通念による博覧会であるよりも、むしろ市民の納涼場としての施設をつくり、毎日、午後1時より夜10時までの開設とした。出品物は会の趣旨よりして一般出品物は例年に比べ少なかったが、参考品は質、量ともに多く、一般の参考になるものが多かった。余興では特に日光館を特設し、”結構はまず納涼博から”と標語をつくり宣伝した。中庭に豪華絢爛の日光館をつくり、人工の大瀑布華厳の滝を設け興趣を盛り上げた。
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