国鉄開通記念全国産業博覧会
松山市における博覧会開催の歴史は古く、明治11年に松山博覧会を組織して、全国物産博覧会を開いている。それ以来、共進会などは開いてきたが、博覧会は50年目の開催であった。松山市は大正14年に周辺の4カ村と合併し、人口76,000余人の市になった。そして近年農工商に著しい発展を遂げ、面目一新、時あたかも陽春に国有鉄道が開通するに当たり、全国的な参加を得て産業博覧会を開くことになった。全国的産業博覧会は四国四県では松山市が初めてであった。しかし、大正天皇が崩御となり開催が危ぶまれたが、博覧会の目的は産業の奨励と貿易の振興にあるので、ゆるがせにすべきでないと予定の期日に開会した。会場の歩兵第22連隊城北練兵場には、正面に噴水池があり、第1・2・3・4館と機械館が場内を取り巻くようにならび、その内側に森永子供園、参考館、満鉄館、衛生参考館、北海道館、朝鮮館、台湾館が林立する。また、その周りには演芸館や興行館が建ち、裏門近くには電気館と興行場もあった。博覧会は一地方としては予想外の好結果であった。
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