東亜勧業博覧会
世界大戦による好況が一朝の夢と化し、世は挙げて不況の時代となり、起死回生、捲土重来の奮起を策し、福岡市は生産都市として市の発展に新紀元を画そうと西公園大濠埋立地で開催した。会場は西公園停留所より会場に入る道路上杉土手内側に建設された。中央入口両側に工業神と商業神の彫像が立ち、正門道路に12基の装飾柱が対立して並んだ。会場内には近代文化の殿堂を誇る本館が建ち、大濠を隔てて美術、教育、外国の各館、満蒙参考館、台湾、朝鮮、北海道の各特設館、その左方に枕水閣、台湾別館が並ぶ。本館前の花壇には噴水搭を建設、搭上にギリシャ神話の「ヘペ」の彫像が屹立、本館前広場と中島との中間の水中に、高さ約20メートル8角型のスペリスク型で水晶球搭が立ち、搭上には水晶球の鏡張りで七彩の電飾を施した。建物は本館をはじめ林鉱農水産館、機械館、電力館、教育館、美術館、外国館などが並んだが、それを孤状に特許館、婦人子供館、福岡工芸館と大濠に沿って台湾館、朝鮮館、北海道館が建てられた。それに続いて蔬菜園芸館、演芸館、子供学芸館と模型の三笠艦があった。
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