昭和産業博覧会
昭和に入り産業界は不況をかこっていたが、ようやく回復の兆しもみえ、大広島建設が緒につき、庁舎が完成、市政刷新の機として、第1会場を西練兵場、第2会場比治山公園、そして第3会場が宇品にもつくられた。第1会場には各府県自慢の特産品を集めた本館をはじめ、機械館、化学工業館、貿易館、農水産館、林鉱産館や毎日新聞社提供の人造人間、東照宮の大模型を出した日光館などと、昭和3年の御大典の模型を出品した中国新聞社提供の御大典記念館ほか、郷土館やメートル館などがならび、満蒙館、朝鮮館、台湾館、北海道館、樺太館など遠いところからの参加もあった。また、人気があったのはパノラマや活動写真で、郷土館でも動的・立体的に見せて評判が良かった。娯楽施設としては、広島踊りや余興を見せる演芸館と、野外劇場や子供の国もつくられた。第2会場の比治山公園には陸軍館があり、乃木将軍の遺品が並べられ、空中戦のキオネラマがあった。第3会場の向宇品には海軍館や水族館が設けられた。全会場は好季節に恵まれ大賑わいであった。乃村工藝社実績「郷土館」(社史「70万時間の旅2」&社歴より)
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