競馬法実施10周年記念全国馬匹博覧会
帝国馬匹協会は5年前にも、東京代々木で御大典記念として馬匹博覧会を開催しているが、今回は競馬法10周年としての開催であった。交通、運輸、耕作動力機関は前進しつつあったが、当局はまだ馬に頼る利用は多く、特に軍事には欠かせない戦力としていた。日露戦争では人100人に馬10頭という状況であった。会場には陸軍省参考館、農林省参考館、馬事思想普及館などがつくられ、出品は種馬、乗馬、輓馬、農馬あわせて193頭、馬具、飼育用具、馬具利用器具、運搬機などと、宮内庁や陸軍からも参考馬や参考品が194点出品された。馬の能力検査は別会場の鴻池新田の試験田で行われた。余興場もつくられ数字を識別する学者馬が登場し、人気を博したが、ポニーの騎乗も人気であった。遊技として木馬上の猛獣射撃や狩猟遊技場、模擬競馬遊技場という設備もあった。
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