国産振興家庭博覧会

管理コード:1011
開催日程:1934年04月22日(昭和9年)~1934年05月16日(昭和9年)
開催地:岡山県
会場:倉敷鶴形山麓
主催:倉敷市・倉敷商工会議所
入場者:0人
産業日本を誇るというこの博覧会の開場式には、花火を合図に倉敷飛行協会の塩田機が、会場上空を祝福してビラを撒く。主要出品は東京、京都、大阪の3府をはじめ愛知、岐阜、冨山、奈良、兵庫、広島、鳥取、徳島、香川、福岡、宮崎、岡山など13県ほかで、特別出品を含む295小間の陳列は、第1、第2の本館へ、そのほかは特売場や付属館へ陳列した。朝鮮館は華麗な朝鮮式高搭の六角堂を建てて展示をした。南洋館は椰子の木陰から届いた猟奇的な出品が揃っていた。別館はドイツほか20数カ国の手芸品や歴史参考品を展示した万国手芸品館となっていた。ほかは観客が喜ぶ娯楽的な館で、演劇館では笑和廼家小福が、会期中芸題をを取り替え熱演をし、海女館では伊勢志摩の海女数名が水中妙技を実演した。動物館では女性と虎の大格闘を見せたり、不思議館では裸体の美人が白骨に変化するのを人間製造と言って人気を集めた。また、義士館は神崎与五郎、茅野和助、横川勘平の3人は岡山の津山出身とあって、朱塗りの城門は元禄快挙を彷彿とさせ、吉良討ち入りのパノラマ17場面で構成してた。ほか、怪奇館とか子供の喜ぶお伽館などがあった。家庭博というタイトルはあまり感じない内容であった。乃村工藝社実績・全会場施工(社歴&社史「70万時間の旅2」より)
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