国際産業観光博覧会
長崎は日本最古の開港場として対外貿易の先駆となつてきた。また、古来、内外人交流の場であるとともに、名勝雲仙は国立公園に選定され、観光都市としても君臨していて、産業と観光の博覧会を開催するにふさわしいと予算50万円を投じて計画された。第1会場の中ノ島埋立地には、産業貿易館をはじめとし、振興満州国や朝鮮、台湾、そのほか諸外国の重要な地域の特設館を網羅して建てられた。また、ラジオ、トーキー、テレビジョンなど最新の情報を提供するラジオ館・テレビジョン館、皇国日本の精鋭を誇る国防館、近世日本文明発祥地である文明発祥館が建ち、ほか長崎館、外国館、観光館、機械館、社会保健館などが並び、海事水産館では水産県としての長崎特有の、魚族自然の棲息状態を見せた。第2会場の雲仙は国立公園に選定され、既に内外人に喧伝されている秀峰を持つ地で、ここには雲仙国立公園記念館が建てられ、長崎、雲仙両会場を結ぶ県営バスが走り、長崎・雲仙遊覧飛行も実施した。
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