全国工芸博覧会
会場は東山公園の北館、偕楽園の南館の33.000平方メートルのほか、神宮奉賛殿南広場の水族館、同じく工芸館、東山公園会場の朝鮮館、余興館などを主体に、これらの各館をつなぐ要所々々に噴水や広告塔、売店などの付帯設備をつくり、展示館の小間数、数千陳列小間を朝鮮館、東京、大阪、京都はもちろん、樺太、北海道、台湾、沖縄など3府32県が、3万余点の特産工芸品の出品で埋め尽くした。工芸館では、北館に陳列された工芸品のほか、各地製品や土産品の即売をした。なかでも朝鮮館は総督府が1万円を投じて、半永久的の2階建てで、純朝鮮式の6角堂になっている展示館を建て、高麗焼、朝鮮漆器、人参ワングル製品など、1万点近い陳列をした。水族館は岡山県の水産会の協賛する特設館で、10個の水槽に大あざらしや岡山県の名物山椒魚をはじめ淡水、塩水の魚族を集めて、水中生態の全貌を紹介した。余興館ではマニラのカーニバル祭の帰路、参加したドイツ人、カール・ライトネルの冒険演技「人間大砲」のほか、一行による魔奇術、ロシア人の鋸音楽、ポーランド人のダンサーの踊りなどがあり、これらの名手が数々の妙技を演じて拍手を浴びた。
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