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概要

【プロジェクト概要】
小田城天守閣は、昭和35年に鉄筋コンクリートで外観復元されて以来50年以上が経過しており、平成27年に建物の全面的な耐震改修工事事業「平成の大改修」を行いました。これに伴い、天守閣内の展示についても全面リニューアルが行われ、当社では基本設計・実施設計(共に建築設計会社様下請け)および、展示制作業務をお手伝いさせていただきました。

【お客様の課題】
今回のプロジェクトは、「歴史観光の拠点として小田原城を中心に、小田原の歴史的魅力を発信する」ことがテーマであり、そのために、正しく小田原城と小田原市の歴史を理解していただくための展示を整備し、その結果、歴史観光施設としての小田原城の魅力を高めることがミッションでした。
課題としては、小田原北条氏一族が「小田原合戦」で豊臣秀吉勢に敗れたため、世間一般では「敗者の武将」というイメージが強く、小田原北条氏が五代百年をかけて小田原で目指した国づくりの理想や功績が十分に伝わっていませんでした。
北条氏が小田原に残してくれたものを伝えたいという思いが小田原市にはあり、このことをどうわかりやすく来館者に伝え、小田原北条氏ファンを増やせるかが課題でした。

【解決策】
この課題に対し、まず1階の最初の展示ゾーンでは、ここ小田原城が近世(江戸時代)に作られた天守であることを伝えるため、江戸時代の華やかな城下絵図を導入に天守雛形模型を眼玉として配置しました。
「全国天守高さ比べTOP10」など、誰もが知っているお城と小田原城を比較することで、自分の知識と小田原城を結びつけることで、来館者の理解と興味を引き出す仕掛けとしました。グラフィック解説は絵や図版を中心に、外国人の方にも文字を読まなくても理解できるよう工夫しています。
また、小田原北条氏ファンを増やすために、北条五代の功績とその歴史を、大河ドラマを彷彿させる重厚な「ドラマ仕立て」とし、そこにあったであろう親子の心情を描き出すことで、人としての北条氏親子像に迫り、来館者の心に響く映像となっています。
映像コンテンツは、ほかにも「旅番組仕立て」とするなど、一般の観光客や子どもも飽きずに最後まで楽しく観覧することのできる演出手法にこだわりました。また、出演俳優に地元出身の俳優を起用したり、館内装飾に地元の伝統工芸である寄木細工や地元産材を利用するなど、地域の人々の力や材料を活用しながら展示を作り上げたことも本プロジェクトの大きな特徴です。
特に最上階における摩利支天像(城の守り神)を祭る祭壇の復元工事には、地元の木材業協同組合や工務店が主体となり、古の匠の技を現代に蘇らせた小田原城天守閣最大の目玉となっています。

基本情報
オープン

2016

所在地

神奈川県

クライアント

小田原市

ソリューション

サイン・グラフィックデザイン、基本設計、実施設計

受賞

「日本空間デザイン賞2017」入選
「第36回ディスプレイ産業賞2017」入選

掲載内容は施設オープン時点の情報です。最新の情報は施設ウェブサイトをご覧ください。

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