東洋紡ビル

数々の歴史的建造物と豊かな自然が趣にあふれた、大阪の堂島川沿いに佇む東洋紡ビルの改装計画です。堂島川は“水の都”と呼ばれた大阪を代表する魅力的な景観の河川であるため、この立地の⼼地良さを味わいながら、生き生きと働くことができる場を目指しました。

広場は、川沿いのデッキが建物まで延びているかのような外構で、シンボルツリーとして揺らめく柳の木を配置することで、川風を視覚的に感じられます。ファサードには、堂島川の雄大さや波の疎密から着想したデザインを取り入れました。ビル外壁を柔らかなウエーブ意匠で包むことで建物との調和を図りながら、新しい街のシンボルともなるよう意図しています。
ロビーラウンジはファサードと協調した意匠とし、内外の連続性を持たせ、さまざまなかたちのソファやオリジナル音響を採用することにより、快適さを創出しています。また、中央の柱に温度や⾵など外の環境を可視化するビジュアルアートを施すことで、川風の心地よさを屋内でも感じることができるよう演出しました。
各フロアには、多様な表情を見せる堂島川の写真を、またトイレ空間には波を繊細に表現したオリジナルのアートを配し、フロアごとの異なるカラーパレットが見る人に驚きを与えます。


【社会課題/お客様の課題/ご要望】
本リノベーションでは、洗練されたデザインによって新規テナント候補への訴求力を向上させることにより、新規テナントリーシングを成功させ、当ビルの資産価値を高めることを目的とします。
またオフィスビルの共用部として機能するだけでなく、川辺の魅力を高め、街の人びとにとっても活用できる場となることで、地域の活性化に貢献したいとのご要望がありました。


【解決策】
多様な働き方が次々と生まれる中で、川辺特有の心地良さを味わいながら働くことができる場を目指しました。「リバーサイドワーケーション」のコンセプトの下、周辺の環境や自然を取り入れたデザインによって癒し効果を生み出し、人びとが豊かな生活を送れることを目標としました。
また、オリジナルの音響やアートを各所に計画することで、ビルの資産価値を高めることを試みています。今回のリノベーションによって、川辺の魅力を生かして、周辺の活性化につなげています。


<当社プロジェクトメンバー>
【営業・プロジェクトマネジメント】坂田 守也、加藤 優至
【デザインディレクション】RENS:松浦 竜太郎
【デザイン・設計】RENS:中川 絵理香、石澤 拓郎、山川 淳
【アートコーディネーション】松浦 麻基
【実施設計】髙畑 庄蔵、山本 竜也
【プランニングディレクション】西 達子
【プランニング】長鋪 愛沙
【グローバルプロジェクトディレクション】塚原 卓
【制作・施工】向山 吉嗣、徳田 洋之介、丸地 力斗、奥野 貴史

<協力>
植栽計画:SOLSO
イラストレーション:田辺 ヒロシ
映像アート:松尾 高弘(LUCENT Inc.)
アート:大洲 大作
音響デザイン:近藤 忠
サインデザイン:川西 純市(サインズプラン)
照明計画:大光電機株式会社 村西 貴洋、北野 真哉


オープン:
2022年
所在地:
大阪府
クライアント:
Gamma Investment Japan 合同会社様
業務内容:
企画、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、デザイン監修、設計監理、環境演出装置設計・制作、制作・内装施工

東洋紡ビルの空間プロデュース実績