北海道大博覧会
北海道開発70年を経て、人口300万人、生産総額6億円、これを背景に立つ小樽港は日本海交通の要衝にあり、進めていた埠頭第一期工事が完成したのを記念して、躍進小樽港の重要性を高揚し、北海道産業に一転機を画そうと開催。会場は市の中央部の小樽公園と、海岸埠頭を充て、公園の高低を利用し、主系館11、特設館20有余を建てた。3府43県の全産業機関を総動員して、お国自慢を網羅した産業館がメインで、神風号を3分の1にした模型と科学日本の飛躍を示した近代化学館、地元館は北海道館をはじめ、旭川館、小樽館が建てられ、郷土館では大パノラマを展示した。殖民地からは朝鮮館、台湾館、満州館、樺太館が特設館をつくった。娯楽施設として演芸館がつくられ、芸妓連の演芸や舞踊が上演され、世界一周館やサーカスも興行され、人気を盛り上げた。海岸埠頭会場には軍艦を思わせる建物の国防館が海沿いに偉容を誇った。ほか交通観光館や海洋参考館もたてられ、水族館や海女館もあって賑わった。躍進北海道の産業、文化を多彩に展開、会場は北方文化に輝く大饗宴となった。
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