mechanism
からくり時計


からくり時計からくり時計

浅草文化観光センター

雷門の前方、仲見せ通りと浅草通りの交差点角にある浅草文化観光センターのすみきり面の入口上部に取付けられたからくり時計は、毎正時、まず、中央に時計のついたマッスごとせり上がり、祭囃子にのって三社祭の神輿が登場する。それとやや遅れて中央左右両側の回転扉から朱を背景に、向かって左側に観音様ゆかりの白鷺の舞、右側に金龍の舞を踊る人形が登場する。いずれの人形も表情が豊かで神輿のデザイン、つくりから細部まで、数メートル下から見上げるだけでは惜しいほどである。
浅草文化観光センターの建築自体は、白色のタイル貼を基調に、下2層は吹き抜けのホールで、開口を外部ファサード3面に大きくとっている。外から見れば白の面に下2層の開口、上1層の等感覚の窓(開口)というシンプルな構成であり、すみきり面のファサードも最上部の窓を除けば、時計部分とエントランス部分のみが窓面をつくる構成である。その一見フラットな時計のついた面が、突如として朱や金を背景とした凹凸のシンメトリーでバロック的な面になり、しかもそこに伝統的な鮮やかな色の祭の人形が登場するところは目をみはるものがある。からくり時計をともなう建築のからくりファサードにも驚かされるものである。

山内彩子




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