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伊地知 誠 IJICHI MAKOTO
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嵐の日の翌日、空は嘘のように晴れわたっていた。
僕はいつものように海岸を犬を連れて散歩していた。
いつもなら水を飲む時以外、絶対水に近寄らないはずのあいつが何故だか海辺の方へ行きたがる。
ただ引かれるまま海辺に近付くと昨夜の嵐で打ち上げられたのか変な形の黒いケースが視界に入った。すぐわかった。
『ギ、ギターだぁ!ほしかったんだよ!』
しかし見つけたのは俺だと犬のヤツが譲らない。 『なら、じゃんけんだ!(俺)』
『ぜってー敗けねー(犬)』
フッ、犬にチョキは出せねぇぜ!ギターを初めて手にした瞬間だった。
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