多種多様なITサービスを開発・展開するLINE様(現:LINEヤフー様)は、事業拡大に伴う従業員増加へ対応し、さらなる業務の効率化を図るため、四谷に新たなオフィスを設け本社を移転、10フロアで構成された大規模プロジェクトでした。同社オフィスに共通するデザインコンセプト「WOWを生み出す空間」をテーマに、23階にはレセプションやカフェスペースを、最上階(30階)にはLINER(社員)が自由に組み替えてミーティングができるモバイルスペースを配置。執務エリアにも充実した機能性デザインを盛り込み、快適なワークプレイスを生み出しました。総床面積 21,435.20㎡(約6500坪)のスタッキング・レイアウト・内装デザイン・意匠設計・設備計画の全てを担当。施工では造作什器の製作も行いました。
暮らしに寄り添うスタイリッシュな水族館「SMART AQUARiUM SHIZUOKA(スマートアクアリウム静岡)」。25年ぶりとなる松坂屋静岡店の大規模改修に伴って、静岡駅前に新たなにぎわいを創出し、これからの100年を見据えながら、今後のコト・トキ消費需要に向けて文化体験ができる空間をつくるという目的がスマートアクアリウム事業の考え方と一致したことで本プロジェクトは実現しました。生きものの美しさや不思議を発見し、未来のくらしのヒントが見つかる場所です。来館者への癒しと感動を届けながら、生きものや環境への関心を喚起し、環境社会に貢献できる施設となっています。
流氷とオホーツク海の生き物をテーマとした観光施設で、本施設のコンセプトは、流氷下の世界へ入る没入感「Discovery Dive」です。流氷という非日常、流氷下の未知なる世界を体感することができます。「流氷海中ライブ」は、ダイバーや生物に導かれながら流氷下へダイブするかのごとく、ダイバー目線の360度映像でまるで潜っているようなライブ感を楽しむことができます。「自然の奇跡が織りなす生命と美の世界」が空間に広がり、来場者を魅了します。また、流氷の自然が生む美しさとそこに暮らす生物をダイナミックな流氷画像やグラフィックで紹介することで、知的好奇心を刺激しながら、工夫を凝らした展示物を通した印象的な体験をきっかけに、来場者ひとり一人の地球環境問題への意識が高まるように計画しました。
ベンダ工業様の新本社技術研究所設立に伴い、展示スペース「BENDA INNOVATION TEC GALLERY」を新設しました。当社はデザイン・内装展示施工を担当しています。 「メイドインジャパンの技術力を世界へ」を力強く発信し、取引先をはじめ、従業員の関心・満足度向上および共感を図るため、コーポレートカラーであるベンダブルーを基調にして、強く印象に残る空間を創出しました。GALLERYの中心からINNOVATIONが広がり、交わり、世界を円(リング)で繋つないでいく、100年先のさらなる飛躍に向けた起点となる空間を目指しました。
本プロジェクトは建材や内装素材から排出される「SCRAP」を「FURNITURE」として補完・展示し、再生素材としてリユースし、地球に還元するアップサイクル活動です。環境省の発表によると、令和2年度の日本の産業廃棄物の排出量は年間3億7,382万トン※にものぼり、1日当たりに排出するスクラップは100 万トン近くになります。日々デザイン業務の中でさまざまな素材に触れている私たちクリエイターこそが、限られた地球資源の再生利用について社会や地域に率先して発信していく責務があると考えました。社内の若手クリエイターでチームを編成し、社会貢献活動としてプロジェクトを企画・運営しています。再生ビニールを使用した透明表皮に粉砕加工した廃材を家具として封入・補完し、アート展示調の表現にてメッセージ訴求のための展示を行い、国内外のオフィスや公共空間を巡回していきます。一定期間の展示を経てから再度、内装資源として内装・建築現場に素材を還元し、また次の廃材を封入・補完・展示していく巡回型のサステナビリティ活動に関連したプロジェクトとなります。メッセージをより多くの人びとに届けるために、協賛企業を募るローンチ展示を自社オフィスのエントランス空間で行い、多くの協賛企業や地域の人びと、教育機関からの賛同を得ています。日常で目にすることのない「内装廃材」を「見て・知って・触れて」もらうことで、より良い未来と持続可能な社会について考える「きっかけ」となるように、誰もが直感でメッセージを感じ取ることのできるインスタレーション的発想での展示を行っています。 ※出典:環境省「令和2年度総排出量」
日本を代表するモータースポーツの拠点「富士スピードウェイ」に隣接した敷地に新築された、「ホテル」と「モータースポーツミュージアム」を融合した施設です。「モータースポーツの魅力と価値」と「ハイアットブランドが提供するホスピタリティー」の融合により、唯一無二の体験を提供する場となっています。「内装(ホテルインテリア)」と「展示(ミュージアム)」の垣根を越え、空間におけるすべてを「モータースポーツの魅力と価値」を伝えるメディアと捉えたデザインワークを展開しています。施設全体に散りばめられたアートワークは、モータースポーツに関する膨大なリサーチやデータから構築されたメッセージを持つことで、素人から玄人まで楽しめるものとなっています。またミュージアムとしては世界で初めて「メーカーの垣根を越えてモータースポーツを通史で展示・紹介」しています。解説文中心の説明的な展示ではなく、モータースポーツ文化が歴史の中で社会にもたらしてきた価値を直感的に捉えられる展示を目指すため、車両と時代背景を組み合わせることで変遷を回遊しながら俯瞰できる展示構造としました。中でも特にメインとなるゾーンは映像音響を含んだ臨場感あるシアター型展示などで印象的に演出しました。
島根県出雲市に新たにオープンした温泉旅館のプロジェクトです。施設の西側には石造灯台として日本一の高さを誇る日御碕(ひのみさき)灯台が望め、東側には出雲松島と謳われる風光明媚な景色が楽しめる立地にあり、施設内はご当地楽「神楽」を楽しめる広場やブックラウンジ、お食事処、露天風呂付大浴場、総客室数39室の多様な客室タイプを有しています。
「瀬戸内の大らかな自然を体現した食空間」瀬戸内は、多くの島々が織りなす美しい風景や温暖な気候、豊かな自然に恵まれています。複合型施設『杜の街グレース』の商業・ヘルスケア施設棟『杜の街プラザ』。そのなかにある、岡山・瀬戸内の魅力を結集したオンリーワンの大型フードホール(約2800㎡)。このフードホールでは、その大らかな自然から着想を得て、心地よく伸びやかな食空間を計画しました。約70mの吹き抜け空間には、瀬戸内の穏やかで雄大な波動を想起させる天井ルーバーを計画。ゆったりと伸びゆくウェーブデザインが店内全体をつなぐとともに、客席全体を寛容に包み込みます。また中央には、1階と2階を地形のようにつなぎ、新たなコミュニティを生み出す「丘」を設けました。さまざまな用途に利用できる集いの場として、軽食をとったり、読書をしたり、くつろいだり、各々が好きな場所を見つけて過ごせる場所となります。さらに椅子やソファには、この地ならではの魅力を体感できるよう、岡山の産業を代表するデニムを使用しました。このフードホールが『杜の街グレース』全体の豊かな環境と調和しつつ、人々が瀬戸内の魅力を楽しみ、食を通じてつながり、未来への希望を育むことができる食空間として、長く愛されることを願っています。
千里中央公園再整備にかかる活性化事業として、旧公園管理事務所の建築・内装・ランドスケープをリノベーションし、千里中央公園について地域住民と共に考え、共につくる施設を計画しました。当社では、コンセプトであるPLAY 1OOORE SCENESの「3つのO」(Open・Ordinary・Organic)の考え方をベースに、公園ならではの体験価値を楽しめるカフェ「SEN℃」、ミニショップ「パークローソン千⾥店」、コミュニティスペース「LABO」の企画協⼒、デザイン・設計、施工、公園活性化事業企画・運営を行っています。地域住民と共に行う取り組みとしては「色をみつけて、色をつくる」「たてもの丸ごとぬる」のイベントの開催・運営を通じて、公園内で見つけた色でラボ棟の外壁を彩り、ここにしかない価値を創出しました。
株式会社ARTH様が開発したWEAZER(ウェザー)は、太陽光発電で電気を賄い、雨水を濾過、滅菌することで水をつくる、電気・ガス・水道のインフラのない場所でも設置可能なオフグリッド型の居住モジュールです。加えて、工場制作でユニット化され運び込まれることにより、数日だけの短い工事期間で設置することができる点も特徴的です。こうした最新テクノロジーを搭載することによって、“置くだけ”で世界中どこでも自然を傷めずに滞在することができる世界を実現し、今回そのファーストモデルが1棟貸しの宿泊施設として西伊豆にオープンしました。当社は本施設のデザイン監修とFF&E設計制作業務を担当しました。
「RED°」ブランドのメインプラットフォームとして、TOKYO/JAPANのアイコンである東京タワー内に日本最大規模となるesportsパークが誕生しました。最新のゲームタイトルをプレイしたり、世界最先端のXR技術を搭載したスタジアムで大会やイベントを楽しんだりと、あらゆる場面で遊びを詰めこんだ「異次元のエンタメ体験」を提供する空間を追求し、esportsが国⺠的カルチャーへと進化する、その最前線の舞台となることを目指したエンターテイメント施設です。築年数の古い躯体であることを生かしながら、全体を綺麗につくり過ぎず、古さゆえの味や素材の表情を保ち、東京タワーの内部空間であることを意識させるデザインとしました。金属やモルタルの素材感や構造そのものを魅せることで生まれる力強さによって、あたかも東京タワーを侵食しているような空間となっています。企業やメーカーとのコラボレーションを想定し、汎用性があり、かつエッジの効いたニュートラルカラーをベースに、施設名にもなっているブランドカラー「TOKYO RED」を効果的に空間に取り入れ、RED°ブランドを強烈に印象付けています。映像演出も掛け合わせながら、新たな近未来空間を実現しました。
未来志向の原点回帰をコンセプトとした紀伊國屋書店新宿本店1~4階のリニューアルプロジェクトです。新しい老舗書店として、① 時代にふさわしい文化、芸術、情報の発信拠点となる② 本を愛する多くのお客さまにこれからも愛され続ける書店となる③ 紀伊國屋ビルをこの先も維持発展させていくという3つのテーマを店舗改装のミッションに掲げました。
THE HOTEL HIGASHIYAMA は、「京の極み 東に宿る」をコンセプトに、文化・芸術施設が多く集積し多様な文化を感じられる京都・東山の地で、時空を超えて現代の日本人の心に引き継がれる美をさまざまなかたちで感じていただける、滞在が目的となるホテルです。エントランスを抜けてまずお客さまをお迎えする左官調の落ち着きあるロビーには、このホテルでしか見られないオリジナルのアート作品を展示し、当ホテルならではの作品を通じて文化に触れつつ、これから始まる滞在への期待感を高めます。京都ならではの美意識に触れ、滞在の魅力を高めるオリジナルプログラム「京いろは」では、五感にあわせて 5 つの切り口からアプローチした、長く京都や日本に息づく文化を愉しみながら感じることができます。実際に目で観て、香りを感じ、味わい、触って、聴いて、手を動かして、ここでしか体験できないメニューを通じて、京都の文化を“いろは” から学び、堪能できます。趣深い感性を楽しむ東山で、京の極みを旅する入口として、「深まる」旅をお届けするホテルです。
代官山の旧山手通りに位置する、野村不動産株式会社様の顧客対応のためのサロンの内外装デザインプロジェクトです。 お客さまを迎え入れることから、内外を“包み隠す” という共通のコンセプトのもと、<ファサードを包み隠す白パイプのスキン>、<ギャラリー空間をつくり出す黒左官のスキン>、<お客さまを迎え入れるカーテンのスキン> 、<待合でお客さまを包み隠すコッパー調のパンチングメタルのスキン> の4つの「包み隠す要素」によって空間を構成しました。 外からはお客さまを包み隠し、中に入ると包み込まれているような安心感のある機能と意匠が自然に融合した空間となっています。
大阪ビジネスパークにあるオフィスビル、松下IMP ビルの商業エリアをリニューアルしたプロジェクトです。 このビルには以前に計画された駅が現在も地下に残っていることから、かつての計画のように人びとが集まる拠点となることを願い、駅をデザインモチーフとしました。施設全体で多層階にわたって伸びる丸柱には、力強いモルタル調の仕上げと金物のフレーミングを施し、駅のような列柱空間のベースをつくりました。西側の吹抜けではこのフレーミングが駅のアーケードのように連続するアーチ型となり、既存のR天井と呼応することで吹抜けとの一体感を生んでいます。その中に、当ビルと隣接する大阪城の黒/ゴールド/緑青の色、石垣/梅の形をFF&Eと造作に取り入れることで、この土地が400年前から受け継いできた記憶との親和性を持たせました。また、コロナ禍で多くの企業がオフィス外で働くことのできる環境を整備していく中、商業エリアの共用部に働く場を設え、新しいワークスタイルにフィットする商業オフィスビルのあり方を模索しました。商業エリアの各所には打合せから個人ワークまで幅広いニーズに対応できる家具を配置しました。各家具にはL型に拡張する天板付きのソファ、視界を制限して集中力を高めるハイバックチェア、コートハンガー付きのカウンターチェアなど、さまざまな工夫を施しています。パーティションのように植栽を配置することで居心地の良さにも配慮し、平日は主にワークプレイスとして、休日には観光客の休憩スペースとして利用できる場としました。IMPビル内のオフィスワーカーだけでなく、大阪ビジネスパーク内で働く方、さらには来街者まで、さまざまな人びとが集う開かれたワークプレイスとして、新しい働き方、新しいコミュニケーションが生まれる場となることを目指しました。
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