東急不動産様の「BRANZ」というブランドを中心に快適な住まいと新たなライフスタイルを持続的に提供する同社札幌支店は、ブランドメッセージである「環境先進を、住まいから。」をもとに、環境にも人にもやさしいウェルビーイングな暮らし、持続可能な未来へ向けてグリーンな住まいをつくっています。今回はそういった環境先進マンションをつくるにふさわしいオフィスを目指したリニューアルプロジェクトです。オフィスに求められる価値や機能を見直し、来社されるお客さまに対してはもちろん、毎日過ごす社員の皆さまのウェルビーイングを促す環境になるようにと「OpenLiving」をコンセプトに設計しました。
イギリス・ロンドン発のイタリアンデリカテッセン&レストランの日本2号店です。パスタ料理中心の室町は開放的なシアターキッチンを前面に配置し、お客さまをお迎えするとともに料理をつくるライブ感も味わっていただけるレイアウトになっています。CIカラーのピスタチオグリーンをアクセントにして、室町の街並みに合わせた少し落ち着いたカラートーンで、1号店と違った魅力を感じさせるレストランです。
科学技術館5階・フォレストにオープンした新コーナー「サウンド」は、音を耳で聞くだけでなく“科学の目で観察する”展示室です。「ジャンボ・ピアノ」「レーザー・ダンス」「アクア・ウェーブ」「クラドニ・パターン(移設)」の4つの体験装置が描くさまざまな“波形”を通して、音の3大要素(振幅・周波数・音色)について遊びながら学ぶことができます。中でも「ジャンボ・ピアノ」は、巨大なピアノの演奏をリアルタイムに波形変換してスクリーンに投影するインタラクティブ装置となっており、子どもだけでなく、幅広い世代に人気を博しています。当社では顧客から示された展示基本計画に則り、そのイメージを実現すべく、装置・コンテンツ・グラフィックの検討と製作を行いました。
1995年に竣工した全505戸のタワーレジデンスである「River City 21 新川」の改修を担当したプロジェクトです。本物件は隅田川沿いの中央大橋に面した、自然豊かで開放的な眺望が魅力のリバーサイドロケーションです。マンションの袂に架かる中央大橋は夜にはライトアップされ、佃エリアのランドマークとして知られています。隅田川沿いには遊歩道が整備され、散歩やジョギングなどを行う、近隣住民の憩いの場となっています。住戸は1R・1Kのシングル向けのプランから2LDKまで幅広いラインナップとなっており、琉球畳の和室や、広々としたストックルーム付きのプランなど、個性的な間取りを豊富に取り揃えています。オーナーチェンジに伴い、こちらの湾岸タワーマンションの先駆けである「自然と都会が共存するポテンシャルの高い物件」に、今の時代に合わせた価値をプラスすることを当社のミッションとして設計・施工を受託しました。
静岡県の伊豆半島西部に位置する旅館の客室とバー、およびファサードの改修計画です。万葉集に詠われた「明けてしまうのが惜しい、素晴らしい夜」に由来する「あたら夜 西伊豆」としてリニューアルオープンしました。客室ではスイートルームを5室と、グループ・ファミリー向けのコンセプトルームを1室、1階ではバーの改修とファサードの意匠、ライブキッチンを当社で担当しました。
H.U.グループがMissionに掲げる「ヘルスケアにおける新しい価値の創造」。その象徴となる、ヘルスケアビジネスの中核施設、それが「H.U. Bioness Complex」です。ここは、Bioという命のデータの集積とBusinessという業界にイノベーションを起こす創造力の融合「=Bioness」によって、すべての命の未来がつくられる場所です。当社は、施設コンセプトの「つなぐ・みせる・はぐくむ」を実現するために、社員のみなさんの働く環境のデザイン、当施設の提供価値をゲストへご案内する空間やコンテンツの企画制作、施設ネーミングから施設ロゴ、サインなどのブランディング、ノベルティ、リーフレット、オープニングイベントなどのプロモーション・運営までを「コミュニケーションデザイン」として、総合的に担当しました。
ホテルのコンセプトである「北海道を体感する」をゲストに提供するために、この地で大事にされてきた文化や考え方を大事にしながら「サステナブル(=持続可能性)」を念頭に究極の地産地消ホテルを計画しました。外観、内装、構造において、北海道産の木材や石材、土などを建材として用いるだけでなく、建材端材を有効活用した家具を制作するなど、資材を余すことなく使うことを目指しました。またホテルラウンジの家具の一部を、北海道産木材を使用して家具の町として名高い旭川で作製したり、イベントとして定期的に実施するマルシェも地元の生産者などと連携するなど、さまざまな形でソフト・ハード両面からホテルと地域のつながりを生み出しています。レストランにおいては北海道産の食材(農産物、水産物、乳製品など)の使用だけでなく、生産者の顔が見えるような食材を用い、客室には木でつくったスピーカーとジャズの街・札幌にちなんだレコードプレーヤーを設置し、5人の写真家による北海道各地の美しい写真をアートとして設えるなど、ゲストに五感を通じ深く北海道を体感してもらえる仕掛けを織り交ぜています。札幌が目的の人にも、札幌が起点になる人にとっても、北海道の玄関口である札幌で、ここならではの唯一無二の体験ができるホテルです。
兵庫県立兵庫津ミュージアムは、初代県庁が置かれた神戸市兵庫区の兵庫津において、県の魅力発信と県民のふるさと意識醸成の拠点として整備されました。県の成り立ち、歴史、文化、産業など県の魅力を伝える展示施設「ひょうごはじまり館」と、最初の県庁舎を復元した「初代県庁館」の2館体制となっています。 「ひょうごはじまり館」は、ひょうご五国各地の魅力を伝える『ひょうご発見広場』と大型曲面スクリーンを持つシアターからなる「ひょうご五国へのいざない」ゾーン、千年以上の兵庫津の歴史と県の創生期を体験できる常設展示「要の地 兵庫津」ゾーン、そして企画展示室から構成されています。エントランスの北前船型行灯と現代の鳥瞰絵師による県が誕生した150年前の鳥瞰図が、来館者をひょうごはじまりの都市「兵庫津」に誘います。
本業務は、兵庫県立兵庫津ミュージアムにおいて、県設立当時の歴史空間を体験する「初代県庁館」(復元施設)の映像コンテンツ制作および展示物などの製作・設置を行うプロジェクトです。「初代県庁館」は、1868(慶応4)年5月23日の兵庫県誕生とともに県庁が置かれた、旧大坂町奉行所兵庫勤番所の建物を復元した施設となっています。当時の知事執務室を含む県庁舎、旧同心屋敷などが再現されており、失われた幕末・明治の歴史空間を体感することができます。歴史空間を幅広い年代に、より身近に楽しんでもらうために、タイムゴーグルを装着して体験するバーチャルツアー「バーチャルVisit!」では、初代県庁を舞台に繰り広げられた幕末維新のドラマを最新のMR技術で体験できます。
1978年に誕生した「サンシャイン60展望台」。2016年に「遊べる展望台」にリニューアルしましたが、今回2023年4月に新施設「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」としてリニューアルオープンしました。本施設は、4つの公園を核にしたまちづくりを進めてきている豊島区内の“芝生のある気持ちのいい公園”に発想を得て、“空の公園”をコンセプトに、何度でも訪れたくなる、居心地の良い開放感あふれる公園のような施設づくりを目指しました。新宿の高層ビルなどの都心の景色が広がる南面のメインエリア「てんぼうの丘」には、ミラーと緑を組み合わせることで、風景とつながる開放感と自然との一体感を感じる心地良い眺望空間が広がります。また、窓際いっぱいまで近づける人工芝やブランコ型のベンチ、高低差のあるクッションやネットベンチでくつろぎながら、それぞれの視点から広がる眺望や、空や雲などの景色の移ろいを思い思いに楽しむことができます。そして、新たに取り入れた機能としては、ハイハイスペースやベビールームを新設し、またカフェでは離乳食の提供も行い、小さなお子様連れでも安心してゆっくり楽しめることを意識しながら、一方、夜は光・音・香りのシーン調整により五感で時間の変化を体感できる大人の展望台を演出しています。また、筑波山や埼玉方面の景色が広がる北面のエリア「イベントスペース」では、国際アート・カルチャー都市構想を掲げる豊島区・池袋にちなんで、キャラクターイベントやアート展示など幅広い催しを開催できるよう工夫しています。
東京・丸の内仲通りで、「道路空間」を快適な「都市公園空間」へと変える、未来のエリアマネジメントの実証実験として取り組まれている「Marunouchi Street Park」のプロジェクトです。2022年夏の開催は、常設化に向けた都心の公園のあり方の検証を含めており、安全な運営を推進するための人員配置や防犯カメラなどの利用も積極的に検討し、今後の広場・公園的空間を見据えた安全管理のあり方を検証しました。「みんなのMarunouchi Street Park」をコンセプトとし、多様な人びとが五感で自然を感じ、人や街、文化とつながり、ついのんびりと過ごしたくなる都市公園空間を実現しました。また、ここを訪れた人びとのコミュニケーションのきっかけとなるようインクルーシブテーブル、ライブラリー、軽運動ができるリフレッシュ空間、ストリートピアノなどの配置を行い大勢の方々にお楽しみいただきました。(開催期間:2022/8/2~9/11)
「Marunouchi Street Park(以下MSP)」は、東京・丸の内仲通りの今後のあり方や活用方法を検証する社会実験プロジェクトです。2019年のスタートから7回目の開催となった「MSP 2022 Winter」は、これまでの丸の内仲通りから、展開エリアを東京駅前の行幸通りにまで拡大し、過去最大となる規模での実施となりました。当社は総合企画パートナー・運営担当として参画いたしました。今回のテーマは、「MSP Twinkle Street」です。丸ビル前のブロック1は「Twinkle Party」をテーマに、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアの店舗などと連携したクリスマスマーケットをデザイン・設計し、メリーゴーランドベンチ、光の輪投げ、樹木を囲むホットベンチなど、心温まる仕掛けが詰まった冬のハレの場を創出しました。丸の内二丁目ビル前のブロック2は「Twinkle Terrace」をテーマに、毎回人気のストリートピアノ演奏空間や、イルミネーションを背景に写真が撮れるスポット、ロングホットベンチなどを設置し、来街者が冬のイルミネーションを楽しみながら寛げる空間を設えました。そしてMSPとして初めての展開となる東京駅前の行幸通りでは、環境配慮型の樹脂製スケートリンクを使用した「Marunouchi Street Rink」を設置することで、老若男女を問わず多くの来街者が屋外で楽しむスケートの魅力を体験でき、好評を博しました。(開催期間:2022/11/29~12/25)
王子ホールディングス株式会社様本社(本館ビル)エントランスリニューアルの企画・デザイン・施工を担当いたしました。コンセプトは「森のフィールド」。森林資源とともに歩む同社の想いをエントランスで表現するため、在来種の生木植栽と木製什器を効果的に配し、都心のオフィスビルに居ながら森の癒しを感じることができる、リアルにこだわった空間づくりを目指しました。木製什器に使用したのは、同社の社有林から出材したトドマツやカラマツなどの針葉樹やミズナラやカバなどの広葉樹です。無垢材をふんだんに使用し、木材ならではの美しく、温かみのある空間に仕上げました。
アイ工務店様の国内5店舗目となる「見て」「触れて」「感じて」もらうことができる体験型住宅ショールームのデザイン・設計、制作・内装施工を担当しました。本店舗は、栃木県宇都宮市の宇都宮駅前に位置するトナリエ宇都宮5階の約132坪を活用して出店し、「商談~ご契約~仕様決定」までワンストップで住まいづくりの相談ができる場として情報発信をしています。従来型の店舗に比べてコンパクトにまとめられており、使いやすく探しやすいショールームになっています。デザインに関しては大谷石と栃木レザーをモチーフに内装を演出しており、随所に“栃木らしさ”を感じながら、最新の住宅設備やインテリア建材、外壁、屋根、サッシなどの実物展示、独自のスキップ設計をARで体験できるコーナーを持ち合わせ「アイ工務店が選ばれる理由」を知ることができるショールームとなっています。
多種多様なITサービスを開発・展開するLINE様(現:LINEヤフー様)は、事業拡大に伴う従業員増加へ対応し、さらなる業務の効率化を図るため、四谷に新たなオフィスを設け本社を移転、10フロアで構成された大規模プロジェクトでした。同社オフィスに共通するデザインコンセプト「WOWを生み出す空間」をテーマに、23階にはレセプションやカフェスペースを、最上階(30階)にはLINER(社員)が自由に組み替えてミーティングができるモバイルスペースを配置。執務エリアにも充実した機能性デザインを盛り込み、快適なワークプレイスを生み出しました。総床面積 21,435.20㎡(約6500坪)のスタッキング・レイアウト・内装デザイン・意匠設計・設備計画の全てを担当。施工では造作什器の製作も行いました。
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